速報!世田谷区戸建住宅が狙われた!屋根の修理詐欺にご用心!
オレオレ詐欺から始まり、色々な詐欺が発生していて、いまやそれが日常化しています。
どうしてそんな世の中になってしまったのか、大変心が痛みます。
さて、次の新しい詐欺が現れました!
『屋根の修理』詐欺です。
当社スタッフ関係者の自宅に現れ、あわや被害になりかねない状況のところ、未然に防ぐことができました!
『屋根の修理詐欺』について、その時の状況をふまえてお伝え致します。
隣の建物の改修工事にきたのですが、とインターホンを鳴らします
世田谷区の戸建てに住む当社スタッフ関係者家族に起こった出来事です。
8月のある平日の午前中、この家のインターホンが鳴りました。
奥さんがインターホンに出ると、こう言うのです。
今度、隣の建物の改修工事を行うことになりました。
その調査にきたのですが、隣の建物から見たら、どうやらお宅の屋根が2・3枚剥がれている部分があるようです。
建ててもらった建設会社に相談した方がいいですよ。
隣のマンションの改修工事に来た工事業者さんなのね、とわかった奥さんは玄関の扉を開けました。
面と向かった相手に『あなたの家について』と会話を始めないところがポイントです。
隣の建物と言って警戒心をほどきます。
そして、まずは建設会社に見てもらった方がいいと勧め、どう反応するか様子を見ています。
1,000円か2,000円位でいいですよ、と相手の気を緩めます
「え、屋根に剥がれているところがあるの?まぁそれは困ったわ。」
と言いつつ
『でも、どうして隣のマンションからうちの屋根が剥がれているのが見えたのかしら。うちの屋根は反対側を向いているんだけど・・・。』
不思議だなぁと考え込む奥さんの様子を見て、”工事業者と名乗る人”は続けました。
良かったら見てあげましょうか?
夕方また来るんで、その時、脚立を持ってきてますよ。
隣の建物の工事関係者と名乗り、親切にアドバイスもくれた。
警戒心が取れ、親切なアドバイスで心が揺れる。
見てもらいたい気持ちもあるが、でもどうしよう、そう考えている時に次のひと言。
隣の建物のついでですから、1,000円か2,000円位で直してあげますよ。
『え?そんな安くやってくれるの?それなら見てもらおうかしら』
この殺し文句で、奥さんはその日の夕方に見てもらう約束をしました。
『真面目でいい人そう』な人を演じています
その後、隣の家の奥さんにすぐ会う機会がありました。
奥さんは安く直してくれる工事業者の話をしました。
すると、
「うちにも来たわよ!雨どいに葉っぱがつまってるって教えてくれて、1,000円か2,000円位で取ってくれるって。」
その時、隣の奥さんは相手にこう言ったそうです。
「あなた、真面目でいい人そうよねー。ほら、この頃詐欺が流行ってるじゃない。だから少し心配しちゃってー。」
まるで笑い話のようです。
目の前でこんな発言が展開されましたが、”工事業者と名乗る人”は全く動じなかったようです。
詐欺だ!と見抜いたご主人が警察に連絡
玄関を閉めて宅内に戻った奥さんは、実は在宅中だったご主人に今の話を伝えました。
その話を聞いたご主人は、
『隣のマンションの改修工事?それは去年やっていたぞ。おかしな話だ。
よし、隣のマンションのオーナーを知っているから確認してみよう。』
ご主人が隣のマンションのオーナーへ電話をすると、改修工事の計画など無いとの事。
奥さんは
「なんで隣の家からうちの屋根がおかしいって、わかったのかしらねー。」
と隣で言っています。
これらを総合して、ご主人は『詐欺だ!』と気づきました。
そして110番へ連絡し、警察が駆け付けました。
修理詐欺は捕まえられません
「ご主人、よく詐欺だと気づきましたね」
駆け付けた警察は、ご主人の機転に感心。
夕方に再び来る約束をしているから捕まえてはどうかと話すと、
「この手の詐欺は、壊した証拠がないから、なかなか検挙できないんですよ。」と警察。
屋根の修理詐欺の場合、屋根に上ると、彼らがその辺りを自ら壊して、不具合をつくり出すとのこと。
この後、被害にあった人の話が、ちょうどテレビでもやっていました。
1,000円や2,000円が、なんと130万の請求の話に!
不審に思い、違う工務店に見てもらったら、屋根が明らかに剥がしてあったとのこと。
屋根が剥がれていると聞くと、雨漏りの心配があるので早急に対応しなければと思ってしまいます。
だからつい、すぐに対応してくれて、しかも安いなら、となると頼みたくなります。
まさか、自ら壊して修理をつくり出しているなんて思いもよりませんから。
ですが屋根にのぼられたら最後、壊されてバカ高い修理代を払うハメになるか、壊されたところを違う工務店に直してもらうかのどちらかです。
ところで、警察が帰った後、再びやって来たらどうしたらいいのでしょう。
もう顔も見たくない気分です。
警察のアドバイスは、
「うちは結構です」と言ってください。
「わざわざ脚立持ってきたのに。」、と言うかもしれません。
「警察に言ってある。」と言っても無駄です。
「他に頼むことにしたので」と言って、がんばって断ってください、との事。
屋根の修理御断り‐警視庁‐シール
警察に状況を説明して、自宅内で一息ついた頃、警察が再びやってきました。
「屋根の点検をはじめ飛び込み営業お断り!」
というシール持ってきてくれたのです。
そしてインターホンの横に貼ってくれました。
隣の家の奥さんの方にも貼ってくれました。
詐欺師が見たらドキッとするでしょう。
これはかなりの抑止力になります。
そんなこんなで玄関前で警察とやり取りしている最中、脚立を載せた軽自動車が家の前の道を通り過ぎました。
ご主人は『あれが詐欺のやつらだな』と気づきましたが、とは言え、捕まえることはできません。
再び脚立を載せた軽自動車が通り過ぎました。
目の前に犯人がいるのに、捕まえることができないというモヤモヤ感。
でも仕方ないですね。
屋根の修理詐欺の特徴!
★戸建てを狙います
★名刺は持っていません
★口が上手い、真面目そう、すごくいい人そうな雰囲気、です
★20~30代の若い男性
★今回は、工事業者が着る作業着ではなく、普通のシャツを着ていました
★「わ」ナンバーの軽自動車に脚立を載せています
軽自動車だと、いかにも工事関係者のように見えますが、レンタカーの「わ」ナンバーです。
業務中の事故に対する保険をかけるので、通常、工事業者は社用車を使います。
もし屋根や屋上に不具合があると言われても、のぼらせない。
彼らは不具合を演出するために「壊します」。
脚立で屋根に上るのは一人です。
奥さんが続いてのぼってくることはないので、その辺りの何かをバキッと折れば、あっという間に「不具合」の出来上がりです。
詐欺師の話の裏を取るためにも、隣近所の連絡先は、できるだけ知っておくようにしましょう。
隣がマンションでも、その所有者や管理会社、管理組合の窓口の連絡先など、控えておく方をおすすめします。
警察を呼ぶ時は絶対に110番
ところで、警察に連絡する時のポイントです。
必ず110番にかけましょう。
もし最寄りの派出所や警察署の電話番号を知っていても、そちらへかけてはいけません。
110番にかけると、周辺のパトカーや警察官が駆け付けられるように一斉にその内容を聞いています。
そして、署内に記録を残します。
以前から相談していたのに警察に対応してもらえなかった。
そんな話を聞きますよね。
以前から相談していたという内容を残すためにも、110番にかけることをおすすめします。
以上が、今回の屋根の修理詐欺に関するお知らせです。
新手の詐欺が次々と現れますが、2024年8月、東京都世田谷区で発生中の最新詐欺の動きです。
被害者とならないための知識の一つとして、安全と安心につながる情報になれば幸いです。
皆様にはくれぐれもご注意頂けたらと思います。